2013年1月15日火曜日

ぐらぐり君、多摩美術大学へ行く

1月12日に多摩美術大学でService Design2012公開プレゼンテーションが開催されました。
Service Design2012は、情報デザイン学科デザインコースの吉橋先生が中心となって指導されている3年生が対象の授業です。吉橋先生から、グラグリッドの尾形が外部講師としてお声がけいただき、参加いたしました。

今回のテーマは、「Shopping」。
Shoppingを通して、豊かな経験を支えるサービスをデザインするという捉え方がなかなか難しいテーマに対して、7つのグループが美大生らしい創造性豊かなアイデアを展開し、サービスに使う具体的なツールまでデザインされていました。
7つのサービス提案
UNIME
PLAMO BAR
C-Selection
おたま
Memorrium
DAY+U
香り花屋

各グループとも、検討の際に、利用者の経験を可視化するためにアクティングアウトを取り入れたり、CJM(Customer Journey Map)を作成されていましたが、その効果は高いことを改めて魅(?)せつけられました。これによって、よいサービスをデザインするために必要な要件、ポイントをあぶり出されていました。

逆に、最終発表という場ではありましたが、サービスのイメージが聴衆にも伝わりやすいので、もっとサービスを良くするための建設的なコメントも多く寄せられていました。

また、各グループとも顧客側からすればサービスを受ける瞬間に必要となる具体的な「ツール」までを作り込まれていたことが、この授業の特徴でした。さらに、そのクオリティが高い!
アクティングアウトの様子
Customer Journey Mapの一例
UNIME(漫画共創プラットフォーム)のデザイン
提案されていたアイデアの対象を変えれば新たな価値を生み出すビジネスにつながる可能性もいくつか感じました。【おたま】【Memorrium】【UNIME】などの提案にもありましたが、サービスデザインの検討を進めていくと、地域やコミュニティを巻き込んだデザインにたどり着いている点も、興味深かったです。

今回の公開プレゼンテーションは、具現化の力をものすごく感じました。
美大生らしいサービスデザインのアプローチですね。